シャグマアミガサ茸です。脳みそみたいなグロテスクな風貌で、
おそらく多くの人が触らないし、食べようともしないきのこです。
しかしフィンランドでは有名な食材だそうで、人気のきのこでもあるようです。
形は当然ながらさまざまで一番上の茶色いものあれば、
すこしこげ茶色した黒っぽいものまでさまざまです。
アミガサ茸と同じ時期に発生しますが、発生する場所はアミガサ茸より
場所を選ばないようです。
森の中の小道の脇にはアミガサ茸もよく出てきますが、
同じようにシャグマアミガサ茸もよく発生してます。
切り株の周りで見事な菌円を描いた シャグマアミガサ茸です。
某がきのこ狩りをする地方では、開けた明るい森よりも、暗くて深い森で
切り株周りやそれらや落ち葉が堆積してちいさな小山になっているような
所での発生が多いです。
フィンランドでは有名なので調理方法も知れ渡っていますが、
このシャグマアミガサ茸は、実は人を死に至らしめるほどの猛毒菌だそうです。
調理の際は、必ず毒抜きしないといけないようです。
このシャグマアミガサ茸はギロミトリンとモノメチルヒドラジンいう毒成分を
もっており、正しい毒抜きをしないで食べた場合、
下痢、嘔吐、発熱、意識障害や内臓出血などなど、考えられる中毒症状は
すべて引き起こすというとてつもなく恐ろしいきのこです。
毒抜きはたっぷりの量の水にシャグマアミガサ茸を入れて沸騰させます。
それぞれの毒素に沸点があり、その毒素を抜くことができますが、
そのときの湯気に揮発性毒物質を含むため、換気の整った場所で
毒抜きをすることが絶対条件だそうです。
毒抜きは一回の煮沸では危険なので最低二回は煮沸による
毒抜きをしたほうがいいほうです。
とても危険なきのこなので食べる勇気はありませんが、
人々がなぜ危険を冒してまでこのきのこを食べるのか?
大いに疑問なところですが、答えは明白なようで
美味しいらしいです。
いつか 機会があれば食してみたいと思います。
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