2014/04/24

たんぽぽ料理

日本だともう山菜シーズンで春きのこもたくさん採れるし、
楽しいことだと思われるが、北米の雪深いロッキー周辺では
ようやく雪が溶けはじめて 春っぽいが始まったようである。

まだまだアミガサダケが出てくることはないし、
山菜類もまだまだ先である。
というか、この時期はまだ草が茶色いのである。
公園や野原で見られるタンポポですらまだ出ていない状態です。
暖かくなると嫌でも目に付くタンポポがスーパーで売られているのを見て
格安だったのも手伝いつい購入してしまった。
とにかくこちらでは雑草の最右翼なのだが、この時期だとまだまだ
珍しく嬉しくなって購入してしまった。

タンポポは根の部分のコーヒーが有名である。
自分でタンポポを採る時は根ごと採取するのだが、
スーパーで売られているのは根元の茎より上の部分のみである。
葉の一番先の一番柔らかい部分はやはりサラダに適していると思う。
もっともたんぽばかりのサラダだと家族は閉口するので、
普通のレタスやキャベツやにんじん等を紛れ込ませて、
知らず知らずの間にタンポポを食べさせられていたという状態に
陥れるのが楽しい。

タンポポのその苦さ故、根元の茎の硬い部分は一度鍋で火を通し、
あく抜きをしてから使うのが最良だと思う。
根元付近の茎の部分はタンポポの大きさにもよるが、
大きく成長したものだとかなり手強くなる。
あく抜きも鍋でグラグラ煮込んで煮汁が緑色になるまで
グラグラ煮込む。
その後流水にさらし、今度はだし汁としょう油、みりん、砂糖、塩を
入れて煮浸しにし、一晩置けば
かなりまろやかな味わいで某の好きなタンポポ料理のひとつになる。

また胡麻和えなどもタンポポ料理では有名だが、
辛子みそ和えもなかなかなものである。
お浸しや胡麻和えと同じ手順で、味噌、だし汁、辛子、砂糖、しょう油を
適度に和えるだけの簡単なものである。
タンポポのほろ苦さと辛子のピリっとした辛さがうまい具合に
酒の肴になってくれる。