2012/10/16

松茸ご飯と松茸焼き

松茸ご飯です。
今年も家族で十分に楽しめるだけの松茸を採ってきたので、
やはり家族内での一番人気の松茸ご飯を作った次第です。

自分で採取する松茸なので、形が変なものや傘が完全に開いたものが
大半である。
もっとも形で食べるものでもないので、松茸ご飯の際には
松茸の端くれ的な松茸で十分美味しい松茸ご飯が作れる。
 柄の部分が裂けたものや傘裏が茶色く変色した老菌でも
松茸ご飯は十分作ることができる。
傘裏や柄に虫がいることが多いので薄い塩水に浸けて虫出しを
しているところである。
左上の白のボウルに入った松茸は虫の入っていない綺麗な柄の部分を
手で裂いて別にしています。
これはだし汁やしょう油、みりん等の下ごしらえした米に
松茸、人参、こんにゃく、鶏肉を入れて炊くところである。
全ての松茸を最初から入れるわけでなく、蒸らしの時間がきた時に
先ほどの白のボウルにとってあるシャキシャキした松茸の柄の部分を
さっと蓋を開けて入れて蒸らしを続行する。
最初から入っている松茸はしんなりとしてただ香りだけを楽しむもので
蒸らしの時に入れた松茸はまだ芯がしっかりとしていて
シャキシャキした食感を味わうことができる。
今年もとても美味しい松茸ご飯が出来上がりました。
このような良い形で柄の部分がしっかりと硬い個体はやはり
松茸焼きが一番である。
炭火で手で裂いた松茸を焼いて薄くしょう油を垂らして食べました。
松茸ご飯も良いが、酒と一緒に頂くのは松茸焼きが一番です。
今回はクロカワが採れなくて、松茸だけになってしまったのが
少し残念でなりません。





2012/10/15

10月の松茸狩り

今年はおそらく行かないであろうと思っていた秋の松茸狩りに
行ってきました。
昨年が相当に凶作で、今年も雨量を調べる限り期待できそうも
なかったのが一番の原因です。
しかし知人から今年はそこそこ収穫が見込めるという情報を入手し、
ダメもとで出かけてみた。

森に入って思ったのはやはり茸が少ないということ。
シロハツが少し出ていて、ネズミタケが少々といったところ。

昨年は一切見かけなかったナラタケが少し出ていた。
不思議と某の通うきのこ山にはナラタケが出る年は松茸もでる。
ナラタケが出ないと松茸も少なかったりする。
少しだがナラタケが出ていると少しは期待できそうである。
思った通りにいつものシロで出ていた松茸である。
しかし豊作の年ならここまでくるまでに何本も採れているはずである。
最初の一本を採るまでで今年の発生具合を見極めることが
できるようになって思うに、今年は良いとまではいかないが、
悪い年ではなさそうだ。

その後はコンスタントに採取することができた。
ナラタケは相変わらず少数で、いつもの常連のショウゲンジは皆無で
ハナイグチやアミハナイグチもかなり少ないようだ。

某の大好きなクロカワも今回は見つけることはできなかった。
最近足腰が弱くなったのか、いつもよりも疲労を感じるようになり
まだまだ探索する時間はあるのだが、昼前には山を下りてしまった。

疲労のせいできのこをカメラに収めるのも億劫になり、
どんな年でも安定して収穫が見込めるアンズタケのシロにも
足を運ぶことなく今回のきのこ狩りは終わってしまった。
全部で20本近く松茸を採ることができて、個人的には嬉しいのだが
もっともっと探索できたのに体が付いて来れなくなってきている。

毎年何度も足を運ぶ松茸山であるが、今年は今回の一回だけで
終わってしまいそうな感じである。
こんなことならもっと松茸を探すべきだったし、アンズタケのシロにも
行くべきだったと今になって後悔している。



2012/07/09

7月のキンチャヤマイグチ

某は7月にはあまりきのこ狩りに行かない。
なぜなら森は蚊の巣窟になっていて、腕を出していたら
その腕の形が変わるほど蚊に血を吸われることになる。
まあ、虫除けを付けていけば済むことなのだが、
山道を歩くと汗をかいて虫除けスプレーの散布が流れ出し、
効果のなくなった肌にまた容赦なく襲いかかってくる・・・。
まあ、さらに虫除けスプレーを散布すれば済むことなのだが・・・。
6月中旬から雨が多く、春きのこには遅かったが、ヒラタケには
ベストな状況で雨が降ったにもかかわらず、再び森は乾燥しだした。
少し干涸びたヒラタケが数個発生していただけでした。

ヒラタケはシーズンも長いし、まとまった雨が続いた数日後には
また発生していたりするので、今回はあきらめることにした。
そのかわりキンチャヤマイグチが出ていた。
老菌もあったが若いやつもあり、久しぶりにあの食感を楽しむために
何本か採取した。
わずか一時間ばかりの散策でしたが、食べごろのキンチャヤマイグチを
7本ほど持ち帰った。
もっと探せばもっと見つかるのだが、このきのこは引っこ抜いたとたんに
変色が始まり、傘裏等は汚くなって食べるのにあまり格好が良くない。

なのである程度採ったらすぐに持ち帰って、食するのが一番だ。
またあのコリコリの食感が楽しめると思うとよだれが出てきそうだ。

2012/07/05

シロヌメリイグチとハナイグチ

今年はとにかく晩春から初夏にかけて雨が多いようだ。
隣のブリティッシュコロンビア州のとある州立公園でみかけた
シロヌメリイグチである。
辺り一帯にたくさん発生していたが、州立公園内は採取禁止なので
今回は写真を撮るだけにした。

某の住む里山周辺では雨量が多い時に限り初夏から稀に
シロヌメリイグチを見かけることがあるが、同じ頃にキンチャヤマイグチの
発生があり、そちらをついつい採取してしまう。

それにしてもたくさんのきのこが生えているところだった。
他にもたくさんのイグチの仲間やテングタケの仲間等が確認できた。

シロヌメリイグチもとても美味しいきのこではあるが、
某がよく出向く山には秋に多くのシロヌメリイグチが見つかる。
しかし時を同じくして某の好きなハナイグチが発生する時期でもある。
もしやと思い、周辺をくまなく探してみると、少し反り返り大きく成長した
ハナイグチがあった。
秋に見かけるハナイグチでこれほどまでに成長すると、いつも虫が入り
採取はしないのだが、虫食いもなく立派なハナイグチであった。

正直なところ、持ち帰りたい気持ちではあったが、たまたま見つけた一本で
他には見つからなかったし、何よりここは州立公園内なので、
目で美味しく頂いただけにした。

この調子だと今年の夏きのこはかなり調子が良いような予感である。
なんとか時間を作って山に入りたいと思った。

2012/06/26

アミガサタケが発生しない

6月中は毎週のように近所の公園や林に出向いたのですが、
まったくアミガサタケに出あうことはありませんでした。
今年はとにかく雨量が多く、絶好のアミガサタケハンティングに
なると想像していた地元の人も多かったです。

しかし6月の通常アミガサタケが発生する頃にたくさんの降雨が
あっても、もう時既に遅しになります。
本来は5月初旬にたくさんの降雨と安定した地温と気温が、
アミガサタケ発生にはいい状況であったと過去を調べるとわかる。

6月にいくら雨が降っても、もう遅いようである。
昨年はとにかく5月の雨が多く、反面6月はそれほど降雨があった
わけではなかった。
それでも大発生したのは多分、菌糸が成長する時期に十分な降雨と
気温が関係したのと推測している。

少し遠出すれば、毎年アミガサタケに出会える秘密のシロがあるのだが
今年は行かないことにする。

過去の経験上、山を上り下りしてようやく十数個のアミガサタケを
手に入れる程度だと思うので、見送ることにした。

しかしアミガサタケシーズンに出遅れた大量の降雨は、
その後発生するヒラタケ、そして初夏のヤマドリタケやアカジコウ、
キンチャヤマイグチ 等にはとても効果的なような気がする。

唯一残念なのが、その時期に某が多忙でなかなか
里山に出向けないことである。

2012/05/27

アミガサタケの発生条件と時期について

昨年の日記を見てみると5月の末に既に何本かアミガサタケを
採取しているようだ。
しかし早い時期には本命のアミガサタケよりもオオズキンカブリタケのほうが
たくさん見つかる。
これはこれで美味しいのだが、アミガサタケを見つけたときほどの
胸のトキメキはない。
某の住む地方ではバラ科の木の下に生えるという定説よりも、
主にシラカバ林で発見することのほうが多い。
そして林の中よりも少し開けた小道の脇でよく見かける。

じっくりと観察しないと下草の影や周りの色と同化して見つけるのが
困難なきのこである。
今年の様子をみてみて比較的周りの下草の伸び具合が悪いようだ。
名前も知らない草木だが、アミガサタケが最盛期を迎える頃には
この草木も大きく成長した花を咲かせているのをよく見かける。

アミガサタケの発生条件は、十分な雨量と地温とに密接に関係していて、
春が遅ければやはり発生も遅れる。
ベテランのきのこ人は、
アミガサタケの発生は必ず何か他の草木の開花と 時期が重なるという。
同じ場所に生える草木、たとえばタンポポの開花時期とか
その場所付近に生える木の花が咲き、散りかける頃とか、
それは場所によって違うので、長年の経験が必要かもしれない。

某の住む地方でもたしかにそんな定説が当てはまるのかもしれないが、
周りを見渡しても明らかにいつもよりも草木の開花が遅れているようだ。
そんななかで唯一みつけたちいさなアミガサタケがこれである。
傘の部分が4cmにも満たないとても小さな個体である。
周りの草木もあまり伸びてないところや周りを探してもこの個体しか
見つからなかったことを考察して、どうやら時期的にまだ尚早のようだ。

時間があれば明日もどこかを探そうかと思っていたが、
もう少し暖かい日が続いた上に雨が欲しいところなので、
次回のきのこ探しは6月に入ってからにしようと思っている。

2012/05/22

わらびとこごみ採り

5月になると里山にもようやく遅い春がやってきます。
毎年恒例で出かける隣のBC州に春きのこと山菜を
探しに出かけました。
5月中旬より安定して山菜やきのこが見つかるはずなのに、
今年はすこし雨の量が少なかったのと最低気温が平均より
少し低いようで、念願のアミガサタケは見つかりませんでした。

どんなに調子が悪いときでも必ず見つかるアミガサタケが
たったの1本も見つからなかったのは数年ぶりです。
しかしシャグマアミガサタケはやはり某のシロにたくさん
発生していました。
美味しいきのこであるシャグマアミガサタケではあるが、
猛毒菌で解毒に神経を使うし、仮に上手に解毒できても
家族も誰も食してくれないので、最近は写真にその姿を収めるだけである。
きのこと違い 山菜類はこれでもか!というくらい至る所に発生していて
時期が早くても遅くてもその調度いい具合のものが必ずある。
写真のわらびはあく抜きがすこし面倒だが、食してみると
「あぁ、やっぱりたくさん採っておいて良かった」
といつも思う山菜です。
数年前より効率よく採れてしかも極太がそろうわらびのシロを
見つけたので、良いものばかりを厳選して6kg近くも採ってきた。
ちょっと多かったかな?とも思うが、ご近所や知人に配ると
すぐに無くなってしまう。
人の背丈くらい大きく成長したこごみも、まだまだこれから
発生しそうな株がたくさんあって、ついつい夢中になるくらい
採ってしまう。
今回もたくさん採れた。もっとたくさん採れるのだが、
掃除が面倒なので1kgちょっと採っただけに終わった。

カナダのこごみは日本のそれと少し違い 可食部分のあたりに
黒い汚い髭がたくさん生えている。
しかし成長した姿を見るとこごみと呼ばれる通称クサソテツに
そっくりでもある。

まあこういったぜんまいやこごみの類いはこちらでは
すべてフィドルヘッドと呼ばれている。
フィドルヘッドというのはバイオリンの例のあの先の部分に
形状が似ているのでそう呼ばれるようになったとか・・・。

こちらのこごみは掃除こそこの黒い髭を取るのが面倒だが、
あくがほとんどないので、便利な山菜でもあります。

今年もわらびとこごみがたくさん採れて良かった。
残念なのはアミガサタケが少しも採れなかったことだ。
しかしもう数週間後には自分の住む里山にもアミガサタケが
発生してくるので、楽しみです。




2012/01/19

黄金針菇というきのこの炊き込みご飯

スーパーで購入した茸の水煮である。
英語でも書かれているし、中国語でも書かれているし、
日本語でも書かれているし、一体なんなのかさっぱり分からないが
なんとなく美味しそうな感覚だけは想像できる。
中国語で黄金針菇と書かれているが、菇がきのこのことだそうだ。
何やら細長いきのこで白っぽいものは栽培エノキのようである。
とにかく長いので細かく切って炊き込みご飯の具にしてみた。
意外と美味しかった。特に歯ごたえが素晴らしい。
英語でGolden Mushroomで画像検索しても、エノキっぽいものしか
ヒットしなかった。
中国語の黄金針菇にしてもエノキの類いばかりがヒットする。

結局何のきのこか分からないままだし、野に生えている画像も
見つからないし、謎が深まるばかりである。

唯一分かっている事はこのきのこは歯ごたえがあって美味しいと
いう事ぐらいである。