2012/05/27

アミガサタケの発生条件と時期について

昨年の日記を見てみると5月の末に既に何本かアミガサタケを
採取しているようだ。
しかし早い時期には本命のアミガサタケよりもオオズキンカブリタケのほうが
たくさん見つかる。
これはこれで美味しいのだが、アミガサタケを見つけたときほどの
胸のトキメキはない。
某の住む地方ではバラ科の木の下に生えるという定説よりも、
主にシラカバ林で発見することのほうが多い。
そして林の中よりも少し開けた小道の脇でよく見かける。

じっくりと観察しないと下草の影や周りの色と同化して見つけるのが
困難なきのこである。
今年の様子をみてみて比較的周りの下草の伸び具合が悪いようだ。
名前も知らない草木だが、アミガサタケが最盛期を迎える頃には
この草木も大きく成長した花を咲かせているのをよく見かける。

アミガサタケの発生条件は、十分な雨量と地温とに密接に関係していて、
春が遅ければやはり発生も遅れる。
ベテランのきのこ人は、
アミガサタケの発生は必ず何か他の草木の開花と 時期が重なるという。
同じ場所に生える草木、たとえばタンポポの開花時期とか
その場所付近に生える木の花が咲き、散りかける頃とか、
それは場所によって違うので、長年の経験が必要かもしれない。

某の住む地方でもたしかにそんな定説が当てはまるのかもしれないが、
周りを見渡しても明らかにいつもよりも草木の開花が遅れているようだ。
そんななかで唯一みつけたちいさなアミガサタケがこれである。
傘の部分が4cmにも満たないとても小さな個体である。
周りの草木もあまり伸びてないところや周りを探してもこの個体しか
見つからなかったことを考察して、どうやら時期的にまだ尚早のようだ。

時間があれば明日もどこかを探そうかと思っていたが、
もう少し暖かい日が続いた上に雨が欲しいところなので、
次回のきのこ探しは6月に入ってからにしようと思っている。

2012/05/22

わらびとこごみ採り

5月になると里山にもようやく遅い春がやってきます。
毎年恒例で出かける隣のBC州に春きのこと山菜を
探しに出かけました。
5月中旬より安定して山菜やきのこが見つかるはずなのに、
今年はすこし雨の量が少なかったのと最低気温が平均より
少し低いようで、念願のアミガサタケは見つかりませんでした。

どんなに調子が悪いときでも必ず見つかるアミガサタケが
たったの1本も見つからなかったのは数年ぶりです。
しかしシャグマアミガサタケはやはり某のシロにたくさん
発生していました。
美味しいきのこであるシャグマアミガサタケではあるが、
猛毒菌で解毒に神経を使うし、仮に上手に解毒できても
家族も誰も食してくれないので、最近は写真にその姿を収めるだけである。
きのこと違い 山菜類はこれでもか!というくらい至る所に発生していて
時期が早くても遅くてもその調度いい具合のものが必ずある。
写真のわらびはあく抜きがすこし面倒だが、食してみると
「あぁ、やっぱりたくさん採っておいて良かった」
といつも思う山菜です。
数年前より効率よく採れてしかも極太がそろうわらびのシロを
見つけたので、良いものばかりを厳選して6kg近くも採ってきた。
ちょっと多かったかな?とも思うが、ご近所や知人に配ると
すぐに無くなってしまう。
人の背丈くらい大きく成長したこごみも、まだまだこれから
発生しそうな株がたくさんあって、ついつい夢中になるくらい
採ってしまう。
今回もたくさん採れた。もっとたくさん採れるのだが、
掃除が面倒なので1kgちょっと採っただけに終わった。

カナダのこごみは日本のそれと少し違い 可食部分のあたりに
黒い汚い髭がたくさん生えている。
しかし成長した姿を見るとこごみと呼ばれる通称クサソテツに
そっくりでもある。

まあこういったぜんまいやこごみの類いはこちらでは
すべてフィドルヘッドと呼ばれている。
フィドルヘッドというのはバイオリンの例のあの先の部分に
形状が似ているのでそう呼ばれるようになったとか・・・。

こちらのこごみは掃除こそこの黒い髭を取るのが面倒だが、
あくがほとんどないので、便利な山菜でもあります。

今年もわらびとこごみがたくさん採れて良かった。
残念なのはアミガサタケが少しも採れなかったことだ。
しかしもう数週間後には自分の住む里山にもアミガサタケが
発生してくるので、楽しみです。