2011/05/25

こごみの天ぷら

某は山菜が大好きである。
概して山菜の多くはアクのきついものが多く、食するときにはアク抜きという
下処理が必要なものが多いなか、こごみはアクがほとんどなく
さっと湯通しするだけですぐに食べれる美味しい山菜です。
こごみはクサソテツという名のシダ植物でOstrich Fernという名前で
観葉植物としても売られている。
一般に食用として認識されているこごみはシダ植物の若芽の部分で
Fiddle headとも呼ばれている。
Fiddle headはバイオリンの頭の部分のことで形状が似ているから
そのような呼び名が付いたようです。

日本のこごみと比べ某の住んでる地方では渦巻きの周りから茎までが
すこし茶色いひげ状のものがいっぱいまとわり付いていて、
見た目もちょっとグロい。
たくさん収穫したこごみだが、やはりグロい。
水につけて手で一本ずつ茶色いひげをむしりとる。
軽く擦るだけで取れるのだが、数が数だけに家人に手伝いを頼むと
当然ながら断られる。
某、仕方なく一人でせっせと茶色いひげをむしりとる。
きれいに掃除したこごみは日本のこごみにそっくりになった。
ここまで下準備をすればあとは料理をするだけだ。
先に言ったとおり、こごみがアクがほとんどないので、さっと湯通ししただけで
食べることができる。

湯通しはほんの数秒で十分だ。
こごみの良さはその食感だと思う。
シャキシャキした食感を残すために長く調理するものは向いてない。
湯通しせず生のままで天ぷらにしてみた。
生地は薄めのほうがいい。厚めだとなかなか天ぷら粉がカリッと
揚がらないし、カリッとした頃にはこごみがふにゃっとしていることがある。
比較的高温の油で薄めの天ぷら粉でさっと揚げてみた。
するとひげ取りを断った家人も頃合を見計らってかやってきた。
こごみの天ぷらはレモンと塩で頂く。
春を感じる至福のひと時である。



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