2013/10/04

汁物最強のきのこ ハナイグチ

前回の松茸狩りの際は豊作だと聞いていたが、実はそうでもなかった。
周りのきのこ仲間からの情報が入りだすと、皆が例年ほどでも
ないとのことである。
しかしながら某は幸運にも松茸だけでなく様々なきのこに出会うことが
できた。
遠くからでもその存在がはっきりと確認できるイグチの大親分の
オオキノボリイグチと出会った。
とても立派で大柄なイグチでこの個体も30cmくらいありました。
柄の部分はほとんど木質化したような硬いものでした。
イグチの仲間なので食菌なのだが、食べようとも思ったことは
過去にも一度もない。
ただただ立派なきのこなのでいつも写真には収めるようにしている。
雨露に濡れて傘に少しぬめりがあるこれまた大柄なイグチは
ヤマイグチである。
柄の部分にある黒い鱗片が特徴的で、食菌としてはまあまあの存在です。
しかしヤマイグチが出る少し前に
傘の色が少し黄金色したキンチャヤマイグチをいつも採って、
柄の部分を美味しく頂いているので、その後のヤマイグチが出てきても
あまり感動もなく採取することはあまりない。

この時期、確かに色んなイグチの仲間が発生する。
写真はないがアミハナイグチやアミタケやら、とにかくたくさんある。
しかし毎度毎度必ず手に取るイグチがある。
ハナイグチである。
長野地方でジゴボウと呼ばれたり北海道のほうではラクヨウと呼ばれたり
するもので、ハナイグチはとにかく味が良く全国各地できのこ狩りの
対象とされているものである。
汁物にはとにかく最高のきのこで、いくら松茸がたくさん採れても
ハナイグチだけは少量でも持ち帰るようにしている。

写真写りも良いし、最高なきのこなのだが、採取する際に根元部分の
土やゴミを丁寧に取り除かないでいると傘の部分のぬめりと混じって
きのこ自体が汚く変色したりします。

イグチの仲間には採取してすぐに変色しだすものが多く、山でみた
あの綺麗なハナイグチも採取してからは坂を転げ落ちるかのように
黒く変色していきます。
遠出してハナイグチを持ち帰る際も当然ながら冷蔵庫で保管する時も
よく洗ってからボウルの水に浸けた状態で保存している。
長期保存するなら火を通した後に塩漬け等が一般的だが、
家族で消費できる最小限の量しか採らないので、水に浸けて冷蔵庫で
保管するのはせいぜい4~5日としている。
その間にみそ汁、うどん、鍋、大根おろし和えのいずれかで
消費するようにしている。

松茸やハナイグチを抱えながら森を歩いている時に、
倒木にヌメリスギタケモドキが群生していた。
イグチの仲間ではなくモエギタケ科のきのこなのだが、ハナイグチを
採取している際に
「明日は鍋かな?いやみそ汁かな?」
などと想像している時に、独特のぬめりと歯触りが特徴的な
ヌメリスギタケモドキを発見したので、迷ってしまった。

きのこは旬なものなので、採れたてを早めに食べるのが一番である。
既にハナイグチをたくさん採った後だったので、
さらにヌメリスギタケモドキまでたくさん採取してしまうと、
いずれかを冷蔵庫で腐らせてしまうことにもなりかねない。
今回は写真に収めるだけにして、その場を後にした。

いつもそうなのだが、傘にぬめりのあるきのこ類は持ち運びや保存に
気を使う。
今年はたくさん採れるからといって、なんでもかんでも採取していたら、
ぐちゃぐちゃになって、消費が追いつかなくなる。
今回は他にもショウゲンジやアンズタケも採取しているし、
ヌメリスギタケモドキは次回にしようと決心した。

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