2011/06/12

わらびのアク抜き方法

某の住む地方ではわらびは見かけないが、隣のBC州まで行けば、
わらびはいくらでも生えている。
近場のゴールデンやフェアモントからさらに内陸部までどこにでも
生えている。
昔は食べきれないほどたくさん採っては、塩漬け保存などしていたが、
今では自然の恵みに感謝して、自分の食べれる量しか採らない。
わらびはいろんな山菜の中でもアクがきついほうで、アク抜きをしないで
食すと、わらび中毒をひきおこし大量の出血状態に陥り、最悪の場合
死に至ることもある。そして大量に食しても癌を発病する可能性があり
美味しさの代償に尊いものを失ってしまう可能性がある。
しかし正しい手順でアク抜きをすれば中毒を起こすこともないし、
毎日でも少しずつしか食さなければ、癌の問題などほとんど気にしなくても
いいようだ。



わらびは収穫してすぐにアク抜きしたほうがいい。
時間が経てばだんだんと硬くなっていき、食感が悪くなる。
一番効果的なアク抜きは木灰を利用したアク抜きだろう。
しかし木灰を普段からあるわけでもないし(通販で売っているが)
やはり手ごろな重曹を使うのが手っ取り早いだろう。
沸騰したお湯1リットルに対し茶さじ一杯の重曹を混ぜたものがいいとか
悪いとかいろいろ言われている。
重曹の利点は手軽にアク抜きが出来るということで、それに対し欠点は
重曹を入れすぎると、わらびが溶けてドロドロになってしまうことだ。
重曹が少なすぎてアクが抜け切ってないと中毒を起こすし、苦味や
えぐみを残してしまうので、ついつい余計に重曹を入れがちだが、
某のアク抜きは約2リットルのお湯に対して茶さじ1杯くらいにしている。

朝早く山に出かけて昼過ぎには帰宅し、そのままアク抜き作業に入る。
たっぷりのお湯にそれに見合った量の重曹を入れて、熱いまま
わらびに注ぎ込む。
しっかりとすべてのわらびがお湯に漬かるように、上に何か重しをのせて
わらびが浮かび上がらないようにして、翌日の朝まで12時間以上も
そのままにしておく。

重曹の量が多い時は熱湯を注ぎ込んで数時間後にすでに溶け出す
兆候が見られるので、昼間(夕方)に仕込んだわらびを就寝前に
一度確認して、わらびの茎がしっかりしているようならそのまま
翌日の朝まで放置していて良い。
しかし溶ける兆候が見れたら、その時点ですべてのお湯を排出し、
水ですすいで味を確認する。
少し苦味がある程度なら水洗いで苦味がなくなってゆくが、
「うげぇ!」と言うほど苦味とえぐみがあれば先ほどのあくぬきの工程を
もう一度やらなければならないが、重曹はほんのわずかでいい。
おそらくは某の分量で溶けることなく翌朝にこんな状態でわらびを
確認することになると思う。
茶色く汚れた水を排出し、何回もすすぎ洗いをすると
こんな感じの澄んだ水に漬けて冷蔵庫で保存する。 
毎日水を取り替えたほうがいいみたいだが、毎日やった記憶は
ほとんどない。二日か三日に一回水を替えて約一週間くらいで
すべてを食べつくしている。
それでも残っている場合は採り過ぎと思うことにしている。

山に行けばいくらでも自生しているわらびだが、先ほども述べたように
自然に感謝をして、山の恵みを頂くなら自分が消費できる分だけを
山から頂いてくることだと某は思う。





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