2011/06/23

テンガイカブリタケ

オオズキンカブリタケに似ているが それより小さくて傘の部分の
シワシワがなくツルッとした感じのこのきのこは
テンガイカブリタケです。

テンガイカブリタケは学名をVerpa digitaliformisという。
しかし北米ではその学名での存在は確認されてなく、
Verpa conicaという学名のきのこが存在する。
同一種ではないのかもしれないが、姿形がそっくりである。
アミガサタケを探しているとき、時期の早い頃によく見かけるのが
オオズキンカブリタケである。傘の部分のシワシワ具合が遠目で
見るとアミガサタケにそっくりに見えて、「おおっ!」と
胸騒ぎをすることがある。
しかしよく見ると本命のアミガサタケではなく、
外道のオオズキンカブリタケだったりする。
オオズキンカブリタケを英語でEarly Morelという。
そして発生も本命のアミガサタケが出てくる少し前から
発見できることがある。


テンガイカブリタケはSmooth thimble mushroomという。
実はオオズキンカブリタケもEarly Morelという名のほかに
wrinkled thimbleとも言う。
テンガイカブリタケはwrinkled(シワシワ)していないsmoothな
thimbleを持つとのことです。
ちなみにこのthimbleというのは裁縫の時に使う指抜きのことです。
テンガイカブリタケはアミガサタケのシーズンの終わりあたりで
出始める。さらにオオズキンのように大きくはなく、手頃な
サイズである。


オオズキンと同じく食菌だが、アミガサタケと同じように
一度湯でこぼさないと解毒できない。
しかしそれでもアミガサタケとの大きな違いは
オオズキンカブリタケやテンガイカブリタケは湯でこぼしても
中には神経過敏な人だと中毒を起こすこともあるようだ。
なので食する時は十分に気をつけてもらいたい。







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