2011/06/16

アザミのごま和え

夏の暑い盛りに紫色したきれいな花を咲かせるアザミである。
アザミというと多くの人が葉にある棘を想像するだろう。
子供の頃原っぱで虫取り等をしている時に、夢中になり草むらの
奥深くまで進み、アザミの葉の棘に「チクッ!」とやられた人も
多いのではないだろうか?

アザミはキク科の植物で全世界に何百かの種類が自生しており、
そのほとんどが食用となるようだ。
いたるところにごく普通に生えているので、山菜として認識する前に
雑草としてとらえてしまいがちである。
食用として採取するときは若芽のほうがいいようだ。
大きくなったものも食べれないことはないが、主に茎部分だけを
食べたほうがいい。
写真のような小さな若芽は根元辺りから切り取る。
採取する時はあの棘に悩まされる。
とても痛いので、手袋などを用意したほうがいい。
家に持ち帰り ボウルに入れて汚れを取ろうとしているところである。
しかしこの棘のせいでもみ洗いとかすすぎ洗いとかとても
困難を極める。
なので洗いはしなくてもいいと思う。

アザミはあく抜きをしてから頂く。
あく抜きはとても簡単で、沸騰したお湯(たっぷりのほうがいい)に
アザミを入れ2〜3分そのままぐつぐつ煮込んで そのあと冷水に
さらして水に付けて2時間くらい放置する。
火を入れることであの忌々しい棘は不思議と柔らかくなり、
普通に触れるようになる。
先ほどしなかった汚れを取るための洗いはこの時点でやると楽である。
アザミを取り出して残ったお湯はこのように茶色く濁っている。
これをそのまま放置していると墨のように黒く変色していく。
きちんをあくが抜けたか少しかじってみて苦みを感じなかったら
食べれる。
アザミ料理で一番有名なのが みそ汁の具として使うのが一般的だ。
その他にはやはり天ぷらが有名でもあるのだが、
某は好んでごま和えにして食する。

棘が痛くないので水にさらしたアザミを手でぎゅっと絞り水分を
取り除き、適度な大きさに切ってすりゴマ、鰹節、醤油、ごま油で
和える。
小鉢に盛りつけると それなりの料理に見えてくる。
そして驚くほど美味しい。

棘に悩まされ少ししか採取してこなかったが、こんなに美味しいと
またすぐに採りに行きたくなる。
そんな魅力を持った山菜のアザミだが、若芽の部分だけでなく
大きく成長した際に茎の部分を食しても絶品だし、
根の部分はヤマゴボウとして売られていたりするくらいだし、
アザミはとにかく利用価値の高い食材だと思う。





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